こんにちは!
家計防衛隊長 佐々木拓也です。
先日ネットでこんな記事を見つけました。
ある大手証券会社で行われた信じられない事件です。
損耗率94%の大損害を顧客に与えた野村證券
営業マンに勧められるがままに投資をして、相続財産5000万円のうち4700万円を損耗。
損耗率は実に94%。
70代でこの損耗は、ほぼ挽回できる見込みのない絶望的な戦況です。
そりゃ鬱にもなりますよ。
大手も大手の野村證券がこれなんて信じられますか?
この記事によると、被害者の男性は70代で初めて携帯電話を持った(しかも件の営業マンに勧められて)くらい、今まで投資に縁のなかった方です。
そんな方に営業マンが勧めていたのは、ハイリスクで手数料の高いの銘柄ばかり。
顧客のことなど一切考えていません。
しかも野村證券は「正規の手続きを踏んだ」ということで、和解を拒否しているとのことです。
投資は最後は『自己責任』
この事件がこの先どう決着するのかは分かりません。
『投資は自己責任』が原則なので、書類にサインしてしまえば、ハンコを押してしまえば、その後のことは誰も責任を取ってくれないのです。
これは自衛官にも十分ありえることです。
特に退職金や若年給付金を受け取るタイミングで、金融機関から営業を受ける事例が頻発しています。
実際にその営業によってススメられた金融商品で、何十万円も損耗を出している方も見てきました。
退職金や若年給付金を受け取るタイミングで投資をスタートするというのは、タイミングとしては最悪です。
それまで投資に興味もなければ勉強もしてこなかった人が、いきなりそれだけの大金を運用しようとすれば営業マンの言葉に従うしかありません。
勧められるがまま投資をしてしまえば、後は今回紹介した件と同じ末路を辿るしかありません。
その結果がどんなものであろうとも、責任はあなた自身が追わなければならないのです。
それでもあなたは勉強もせずに退職金を突っ込みますか?
対面であることがリスク
今の時代、銀行も証券会社も味方ではないと思っていいでしょう。
獲物を探し求める狼です。
表向きは優しげですが、それは羊の皮を被った狼でしかありません。
そんな狼の前に、知識という身を守るすべを持たない人が言ったら・・・
どうなるか分かりますよね。
銀行でも証券会社でもこのようなことが平然と行われている現状では、もはや『対面であることがリスク』になりつつあると言わざるを得ませんね。
私達が身を護るためにできること
そんな狼から身を護るために私達にできること。
それは『お金の基礎知識を身につけること』です。
100%理解する必要はありません。
少しでも相手に「あ、この人は知識がありそうだ・・・」と思わせるだけでも、対応が全然違います。
知識は力であり、『抑止力』となり得るのです。
ぜひとも少しでも早く、『お金の基礎知識』を身に付けて下さい。
それがあなたの資産を守り、人生とご家族を守ることになるのです。
投資という手段を使ってお金を増やしたいのなら、少しでも勉強はすべきです。
「少しの勉強すら嫌だ」「面倒くさい」という方は、そもそも投資の世界に足を踏み入れるべきはありません。
投資の世界は可能性も無限大ですが、だからこそリスクもあります。
勉強すらしたくないという方は、今のまま安心安全な預金や保険の世界にとどまることをオススメします。
「勉強してみたい!」という方も、眉間にシワを寄せて学ぶのもオススメしません。
頭にも入ってきませんし、悲観的になってしまいますからね。