こんばんは!家計防衛隊長 佐々木拓也です。
投資で成果を出すために大事なことって何だと思いますか?
多くの人は銘柄選びや、投資するタイミングなどを思い浮かべるのではないでしょうか。
でも実は、投資成果を決めるのは、”タイミング”でも”銘柄”でもないのです。
では、投資の成果を決める最も重要なことは何なのでしょうか?一緒に考えていきましょう。
投資の成果を決める最も重要なこと
投資の成果を決める最も重要なこと。
それは”資産配分”です。
英語で言うと、”アセット・アロケーション”と言います。
投資の本を読んだことがある方なら、一度は見たことがあるのではないでしょうか。
資産配分がどれくらい重要かというと、「投資の成果は”資産配分”で9割以上決まる」と言われるくらい超重要。
ホントにすっごく重要なことなのです。
「え、資産配分っていきなり言われても・・・」と思っている方も多いと思うので、”資産配分”について簡単に説明しますね。
射撃でも銃剣道でも基本があるように、投資信託にも”基本の型”があります。
投資信託においては、次の4種類の銘柄を組み合わせるのが基本とされています。
① 日本株式
② 外国株式
③ 日本債券
④ 外国債券
簡単に言えば、投資するモノ(株式と債券)と場所(日本と外国)を分けて、リスクを分散しましょうと言う考え方ですね。
この4つをどういう比率で組み合わせるか(=資産配分)によって、期待リターン(どれくらい増えそうか)とリスク(どれくらいの幅で値動きしそうか)が変化します。
では、期待リターンとリスクの具体的な中身について考えてみましょう。
投資で言う”リスク”とは
期待リターンとは、年でどれくらいプラスになりそうかという予想値。
これはイメージしやすいかと思います。
ではリスクとは何かというと、期待リターンを中央値とした場合、上下にどれくらい値動きする可能性があるかという値です。
例えるなら、”振り子の振り幅”のことですね。
プラスにもマイナスに大きく触れる可能性のあることを、”リスクが高い”と言います。
例えば、期待リターンが3%でリスクが10%だった場合で考えてみましょう。
投資の値動きは、リスクの値を2倍した範囲に95%の確率収まると言われています。
今回の例の場合、リスク10%の2倍、つまり期待リターン3%から上下20%の範囲に95%の確率で収まると言うことになります。
つまり・・・
最もプラスになった場合 : 3% + 20% = +23%
最もマイナスになった場合 : 3% ー 20% = −17%
となります。
まとめると、期待リターンが3%でリスクが10%の資産配分で100%を投資した場合、1年後の成果は、
83万円 (ー17%)〜 123万円(+23%)
の範囲に95%の確率で収まるだろう、と見積もることができるわけです。
イメージできましたか?
ここを理解した上で、資産配分による期待リターンとリスクの変化を見てみましょう。
資産配分による期待リターンとリスクの変化
それでは資産配分によって、期待リターンとリスクがどんな風に変化するかをシミュレーションしてみます。
今回は”ファンドの海”さんの”長期投資予想/アセットアロケーション分析”を使います。
”ファンドの海”さんのシミュレーションは、とっても役に立つので、投資信託をやろうと思っている方は、ぜひブックマークしておくことをオススメします。
例えば、株式50%債券50%だと、期待リターンとリスクがこんな感じになります。
つまり・・・
最もプラスになった場合 : 3.58% +(9.61% ✕ 2)= +22.8%
最もマイナスになった場合 : 3.58% ー(9.61% ✕ 2)= ー15.64%
【100万円投資した場合の、1年後の値動きは・・・】
約84万円 〜 約123万円 の間に95%の確率で収まると見積もられる。
次に、先程よりも株式の比率を高めて、株式80%債券20%とするとどうなるでしょうか。
つまり・・・
最もプラスになった場合 : 4.37% +(13.65% ✕ 2)= +31.67%
最もマイナスになった場合 : 4.37% ー(13.65% ✕ 2)= ー22.93%
【100万円投資した場合の、1年後の値動きは・・・】
約77万円 〜 約132万円 の間に95%の確率で収まると見積もられる
株式の比率を高めた分、期待リターンが上がり同時にリスクも上がっています。
振り子の振り幅が、プラスにもマイナスにも大きくなるということですね
最後に債券の比率を高めて、株式20%債券80%とするとどうなるでしょう。
つまり・・・
最もプラスになった場合 : 2.78% +(7.02% ✕ 2)= +16.82%
最もマイナスになった場合 : 2.78% ー(7.02% ✕ 2)= ー11.26%
【100万円投資した場合の、1年後の値動きは・・・】
約88万円 〜 約117万円 の間に95%の確率で収まると見積もられる。
債券の比率を高めたことで、リスクとリターンの幅が狭まりましたね。
この振り子の振れ幅が狭いことを、投資ではリスクが低いと言います。
このように投資において、リスクとリターンの関係は比例します。
ハイリターン望むのであれば、ハイリスクも受け入れなくていけない。
ローリスクを重視するのであれば、ローリターンを受け入れなければいけません。
銀行預金は超ローリターンなのは、超ローリスクだからなのです。
以上のことからも分かる通り、ローリスク・ハイリターンというのはあり得ないというのだけは、しっかりと心に刻んでおいて下さい。
これが分かっていれば…
これが分かっていれば、「元本保証で年率10%をお約束します!」的な話に騙されることもなくなります。
資産配分による期待リターンとリスクの関係、少しはイメージして頂けたでしょうか。
自分に必要な期待リターン、自分が許容できるリスク。
この辺を天秤にかけて、資産配分を決めて下さい。
資産配分さえ決まってしまえば、銘柄選びは簡単です。
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私の資産配分の決定にあたっては、このブログを非常に参考にさせて頂きました。
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