こんばんは!家計防衛隊長 佐々木拓也です。
「退職金って、25年以上勤務すると大幅にアップするって本当ですか?」
先日ある女性自衛官さんからこんな質問をいただきましたので、今日はその話題。
25年以上勤続で退職金が大幅アップ!?
この話は私も現役時代、先輩から聞いたことがありますが、実際はどうなのでしょう?
まずは退職金の基本から復習してみましょう。
退職金の額がどう決まっているかというと、こういう計算式で決まります.
定年時の俸給 × 勤続年数に応じた倍率 × 階級に応じた調整額
では、この中で25年超えていきなりアップする要素ってなんでしょうか。
まず俸給はどうでしょう。
俸給は25年超えたからと言っていきなり上がることはなく、契機としては年1回の昇給か、昇任のみです。
次に勤続年数に応じた倍率。
倍率は勤続年数が1年伸びる度に倍率が2倍ずつくらいに上がっていきます。
倍率の表を見ると、確かに勤続20年を超えた辺りから倍率の伸びは良くなってきますが、これ25年を超えたから一気に伸びるということはありません。
※定年退職金の支給率
では最後の、階級に応じた調整額はどうでしょうか。
調整額があるかないかで◯◯◯万円の差
調整額というのは、階級によって130万円(1曹〜2尉)〜600万円弱(将官)が退職金に上乗せされるものです
実はこの調整額の支給要件に、曹の場合「勤続25年以上」とあるのです。
幹部の方は、勤続年数は問われません。
曹で定年を迎える方の場合、「1曹以上で勤続25年以上」の要件を満たして初めて、調整額が支給されます。
「退職金が25年以上勤務すると大幅にアップする」という都市伝説は、おそらくこの調整額のことなのではないかな〜と予想。
1曹以上で定年を迎える方は、勤続25年以上するかどうかで100万円ちょっと変わってきます。
ぜひ参考にして下さいね。
それでは家計防衛隊長 佐々木拓也でした!
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