こんにちは!家計防衛隊 佐々木です。
本日お答えする質問はこちら。
お疲れ様です。
今年の4月に自衛官候補生を任期満了で退職しましたが、また試験を受け直して自衛官候補生として再入隊を考えています。
再入隊するからには、お金を貯めて増やしたいと考えてますが、iDeCoやニーサなどが全く分かりません。
とりあえずは防衛省の共済組合の口座を作って、定積をした方が良いのでしょうか?
佐々木さんの20代の積立投資の動画を見て質問しました。無知な私にご教示いただけないでしょうか?
再入隊するからにはお金をためて増やしたいとのことで、「貯金と投資どちらから始めるべきか」という質問ですね。
これ結構頂く質問なので、若い方は特に参考になるのではないかと思います。早速答えていきましょう。
まずは結論
私の結論としては「貯金優先」です。
一刻も早く増やしたいと言う気持ちも分かりますが、まずは「貯金優先」で考えて下さい。というのも、貯金ゼロで投資を始めても、途中で取り崩すことになる可能性が高いからです。
投資というのは貯金と違って値動きがあるので、日々自分の資産額が増えたり減ったりします。
投資額よりも増やすことが出来たかどうかは、「資産を売却して現金化した時」に確定します。よって、もし現金化するなら、なるべく資産が値上がりしているタイミングがいいわけですね。
ただ、あなたが現金化したいタイミングが、いつも資産の値上がりしているタイミングかと言われればいかがでしょうか。
貯金はエアバック
ちょっと想像してみて下さい。あなたに急に大きなお金が必要な場面がやってきたとしましょう。車を買うとか結婚するとか何でもいいです。
そのタイミングでに新たな感染症が流行したり、戦争が始まったりして景気が経済が停滞し、資産が大幅に値下がりしてしまったら…
先程も述べたとおり、投資額よりも増やすことが出来たかどうかは、「資産を売却して現金化した時」に確定します。
逆に言えば、売却して現金化しない限り「再び値上がりして投資額よりもプラスになるまで待つ」ことができるのです。
こんな時、投資100%で貯金がない人は、資産を売却することでしか急な出費を賄うことができません。もしそれが値下がりしている局面であれば、一番したくないタイミングでの資産売却をせざるを得なくなります。値上がりを待てないのですね。
逆にある程度貯金のある人であれば、急な出費に対して貯金から支払うことで、資産の売却を回避し再び値上がりするのを待つことができるのです。
このように、貯金というのは「資産の不本意な売却を防ぐためのエアバックのような役割もある」というのが私の考えです。
まずは貯金優先とするも…
以上のように、貯金がない状態で投資をしても、不本意な売却をせざるを得ない状況が生起しやすくなります。それでは投資する意味が半減してしまいますし、何より面白みもないでしょう。
よってまずは貯金から始めることをオススメしたいのですが、とは言え「投資もやってみたい」という気持ちは大事にしたいですね。せっかく若くして興味を持ったのですから。
そこでオススメなのが「貯金と投資の同時並行」です。
「投資か!?それとも貯金か?」と言うような極端な話ではなくて、どちらもやるべきです。
その際、まずは目標の貯金額を決めましょう。これがとても大切です。
例えば「100万円あれば想定される急な出費には対応できるな」と思う人なら「100万円の貯金を目標」とします。
目標の貯金額を決めたなら、次は割り振りを考えます。
月3万円貯金できるのであれば、2万円を貯金に、1万円を投資に回すと言った感じですね。最初はあくまでも「貯蓄優先」の割り振りにするのがポイントです。
貯金が目標額に到達したなら、その後は貯金は辞めて100%投資に回すように割り振りを変更すればOKです。もっと柔軟に考えましょう。
投資も大事、貯蓄も大事
最近は「投資しないやつは情弱」みたいな風潮もありますが、それは「=貯蓄は不要」ということではありません。投資も大事ですし、それと同じくらい貯蓄も大事なのです。
幸いなことに、自衛官には「共済貯金」という優れた貯金制度があります。往年の輝きこそ失いつつありますが、それでも市中の銀行等に比べれば圧倒的な高金利。自衛官の特権でもありますのでぜひ活用して下さい。
世の中の風潮に惑わされず、自分なりの目的を持ち、知識を深め実践し、地に足つけたお金との付き合い方をしていきましょう。
今回質問を下さったTさん、再入隊が叶い再び自衛官として活躍されることを願っております。頑張って下さい!
コメント