こんばんは!家計防衛隊 佐々木です。
今日は「自衛官夫婦の生命保険の入り方」についてお話をします。これは結構頻繁に頂く質問なので、考え方の一助になるお話をしたいと思います。
生命保険が必要な人はどんな人?
このテーマについて理解するには、まず「生命保険に加入すべきなのは、どんな人なのか」という”そもそも”の部分を知っておくと理解しやすいかと思います。
あなたは、どんな人が生命保険が必要だと思いますか?どんな人にも必要なものなのでしょうか。
私が考えるに、生命保険に加入すべきなのは…
「自分が亡くなったときに収入的に困る人がいる」
という方です。
奥さんが扶養に入っている場合の考え方
例えば、夫が自衛官で妻がパートや専業主婦のご夫婦の場合で考えてみましょう。
夫の月収が30万円だったとして、夫が亡くなってしまったらその収入がまるまる無くなってしまいますよね。
一方で、夫が加入していた厚生年金からは”遺族年金”が支給されます。
遺族年金の支給額は、
・厚生年金にどれくらい加入していたか
・18歳未満の子供が何人いるか
などの条件によって変化しますが、概ね10万円台前半と思っていて頂けるとよろしいかと思います。
これらの条件を考慮すると、
(1)失われる収入:30万円…自衛隊の給与
(2)得られる収入:10万円…遺族年金
(3)得られる収入:10万円…妻の收入
= 毎月10万円の収入が不足して困る、ということになりますね。
これが例えば30年間と想定すれば、毎月10万円の×30年=3600万円が不足すると見積もられるので、3600万円分の生命保険が必要、ということになります。
これはイメージしやすいようにかなり単純化していますが、大まかなイメージとしてはこんな感じです。
以上のことを踏まえた上で、自衛官夫婦の場合はどう考えるべきかを考えてみましょう。
自衛官夫婦の場合に当てはめると
ここで最初に戻って、自衛官夫婦の場合はどうでしょうか。
例えば夫が亡くなることで、妻である自衛官は収入的に困るでしょうか。
その場合、夫である自衛官が亡くなった妻は、自分の自衛官としての収入+遺族年金(10万円台前半)で生活していくことになります。
これで「自分とお子さんが生活していけるかどうか?」というのが、生命保険が必要かどうかの判断ポイントです。
もし「それだけあれば十分生活していける」と考えるなら「多額の生命保険は必要ない」という判断もありでしょう。
逆に、もし加入するとしても生活費自体は十分間に合うのであれば、
・子供の教育費分
・住宅ローンの残債分
など、目的を絞って加入するというのもありだと思います。
大切なのは「万が一の場合のどの部分を賄いたいのか」という目的をハッキリさせることです。
あなたが団体生命保険に加入するのは、何のためですか?
まとめ
結論です。
自衛官夫婦の場合、お互いがしっかりとした収入源を持っているので、そこまで多額の生命保険は必要ないケースが多い!
これは自衛官夫婦以外にも、自衛官+正社員(他の公務員)などの場合も同じように考えて頂いて大丈夫だと思います。
昨日もいいましたが、保険というのは「自分では対処しきれない部分」を補完するために加入するもの。よってまずは「自分にはどれくらい対処しきれない部分があるのか」を知る必要があるのです。
ただ減らせばいいというものでもありません。
その部分はFPや保険屋さんが一般論やライフプランソフトなどを使って一方的に示すこともできますし、そちらの方が早いし簡単なのですが、私はそのやり方はしていません。
時間はかかりますが「一緒に手を動かして計算をしてみる」ということを大切にしています。
そうすることで相談者さんの理解の深さが全然変わってきますし、一生使える知識身に付けることにもなります。そこまでやると、保険の見直しってパズルみたいで楽しいですよ^^
興味が湧いた方は、こちらの記事も合わせてご覧頂くと理解が深まるのでオススメです!
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