こんばんは。家計防衛隊 佐々木です。
今日は保険の見直しがなかなか上手くいかない方に向けての記事です。
保険の見直しをする場合のコツをお伝えします。
不安のままでは解消できない
保険というのは「万が一不幸なことが起こってしまったときにダメージを軽減する」という金融商品です。
そういった商品の特性上、そもそもがネガティブな状況を想像するところから話が始まるので、どうしても「不安」自体を解消しようとしてしまう方が多いです。
でも、保険の見直しというのは「不安」という形のないものを解消しようとしても、うまくいきません。
”不安”とは…
心配に思ったり、恐怖を感じたりすること。または恐怖とも期待ともつかない、何か漠然として気味の悪い心的状態や、よくないことが起こるのではないかという感覚(予期不安)である。
Wikipediaより
ということなので、漠然としたものなのです。
保険を考える際は、この不安を漠然としたままにしておいては先に勧めません。
不安を実体化させる
保険の見直しを成功させるためには、「不安」という不明確なモヤモヤな状態のものを、「明確なリスク」として認識し直す必要があるのです。
例えば、「夫に万が一のことがあったらどうしよう…」という漠然とした不安があったとします。
多くの人は「そうなったら不安だから、とりあえずたくさん団体生命保険に入っておこう」ということになりがちです。
この漠然とした不安を「明確なリスク」として認識するには、
- 夫に万が一のことがあった場合、どんな事が起こるのか。
- それが起こったら、どれくらいの金銭的な負担が発生するのか。
- それによって残された自分たちの生活がどのように変わるのか。
- それが起こった場合、助けてくれる制度はないのか。
- あるとすれば、どれくらいの助けになるのか。
- それでも足りない部分はどれくらいあるのか。
- 足りない部分をどう補っていくか。
ざっくり言うと、こういった流れで考えていくと、「不安」というモヤモヤしていたものが「これくらいダメージがあるのか」という明確な形が見えてきます。
明確な形さえ見えてくれば、後はそれに備えられる具体的な手段を探すだけです。
今回の例で言えば、「夫に万が一のことがあった場合の不安」は、明確にしていくと「万が一の場合、2000万円のお金が不足するのか」という明確な金額として現れます。
これが不安というもやもやした状態のものを、”明確なリスク”として認識した状態。
つまり”不安の実体化”ですね。
後はどう準備するかだけ
「2000万円不足する」と不安を実体化させることができれば、あとはその2000万円をどう準備するか考えるだけです。
人によっては貯蓄だけでまかなえるかもしれませんし、奥さんが働くことでまかなえるかもしれません。
それが難しいようであれば、そのときは保険で対処するのが正解かもしれません。
保険はあくまでも対処するための一つの手段です。
誰もが必ずしも必要なものではありません。
必要だったとしても必要な金額は人によって全然違いますし、どう対応するかも人それぞれ違います。
不安の実体化なしに保険の見直しは終わらない
心の中の不安を実体化することなしに、不安は解消することはありません。
「本当にこれで大丈夫なのだろうか?」
というモヤモヤはずっと残り続けます。だから何度も保険の見直し相談を繰り返すことになるのですね。
根本的な部分が解消していなのだから、当然です。
もしこの記事を読んでくださっている皆さんの中で、「何度も見直しの相談をしているけれど、不安が解消されない」という方がいれば、今日お話しした、
1:まずは不安を明確なリスクとして認識し直す(不安の実体化)すること。
↓
2:明確になったリスクに対して、何で対処していくか具体的な手段を考える。
という手順で保険を考えてみてくださいね。相談する場合は、そういった手順で考えてくれる人に相談しましょう。
そういう人に出会えたときが、あなたの保険の見直しの旅が終わるときです。
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