こんにちは!家計防衛隊長 佐々木拓也(@kakeibouei)です。
前回の記事でも言いましたが、”家計の見直し”というのは、現状を把握した上で優先順位の低いものから高いものへお金の使い所を変えていくことを言います。
自分は何に対してお金を振り分けていけば、安心して楽しく幸せに人生を生きられるのか。大切な人と笑って生活できるのかを突き詰めていくことです。
もちろん幸せというのは色々な要素から成り立つわけですが、それら土台となるのが”お金”です。
今日はその中でも、人生の武器と防具と言ってもいい”資産形成”と”保障”のバランスついて深堀りしてみます。
武器から?防具から?
唐突な質問ですが、あなたはドラクエなどのRPGで武器と防具のどちらから整えるタイプですか?
おそらく武器から整える方が多いのではないかと思います。ちなみに私は武器から整えるタイプです。
それはなぜか、ドラクエは負けても生き返ることができるからですね。
イケイケドンドンでやってみて、ダメだと分かってから防具を整えて再チャレンジすればいい。
でも現実は致命傷を負ったら終わりであり、二度とやり直すことは出来ません。
従って、まずは致命傷を負わないよう最初の時点である程度保障を整えておくべきです。
貯蓄を始めたばかりの人は、ドラクエで言えばレベルが低い状態です。当然HPも低い。
つまり病気やケガなどで経済的なダメージを負った場合、治療費などの負担を受け止める力が限られているということです。
公的保障があれば…
もちろん高額療養費制度などの公的保障でかなり軽減されます。
しかし資産形成の初期段階においては、それですら痛恨の一撃になる可能性があります。そもそもHPが低いわけですから。
仮に致命傷にならなかったとしても、せっかく地道に形成してきた資産が治療費などで削られることは、かなりの精神的なダメージになります。
最近は「資産形成さえしていれば保険は不要」という意見もよく聞きます。
でも資産形成期だからこそ、資産に直接ダメージを与えない又は軽減する”保障という防具”をしっかり整える必要があるのではないでしょうか。
とは言え「何があっても大丈夫!」というくらいあらゆるリスクに備えればいいいかと言えば、そうではありません。
もちろんそれが理想ではあるのですが、残念ながら収入は限られています。防具にばかりお金をかけるわけにはいかないのです。どこかで線を引く必要があります。
あなたがすでに持っているもの
その際に重要なのは、まず”すでに自分が持っているもの”=”公的保障”を確認することです。
代表的な公的保障を挙げるなら、遺族年金や障害年金、高額療養費制度。
会社からの福利厚生なら、死亡退職金や弔慰金、健康保険組合からの付加給付などですね。
自分が今すでに持っている保障を確認した上で、それでも足りない部分を民間の保険などでカバーする。これが正しい防具の揃え方です。
そして武器を整える
ある程度防具の目処が立ったら、いよいよ武器を整えていきましょう。どう資産形成をしていくかですね。
銀行預金、保険、投資…
色々と資産形成する手段はありますが、何をするにしてもまず大事なのは「目標を決めること」です。
具体的に言えば…
① なんのために(目的)
② いつまでに(時期)
③ どれくらいの資産を形成したいのか(金額)
を決めるということですね。その上で…
④ 達成できる可能性のある手段を選ぶ
ということが大切です。
安全ではあっても、そもそも期限までにたどりつける可能性の低い手段を選んではいけないということです。
大切なのは目標を達成することです。必要な時期までに必要な金額を準備できる可能性のある手段を選びましょう。
この辺の考え方については、また改めて深堀りしていきます。
最終的に目指したい理想的な状況
資産形成と保険は、車の両輪。資産形成だけでも保障だけでもダメ。両方俯瞰して考えることが大切です。
ただ、どちらに力を傾けるべきかと聞かれれば、「間違いなく資産形成である」と答えます。
資産形成と保障における理想的な状況は「保障に頼らなくてもよいくらいの資産を形成すること」です。
主はあくまでも資産形成であり、保障は資産形成を補助する手段の一つだと思うのです。資産形成を長期に渡って継続するためにも保障という防具は重要です。
武器と防具は”どちらか”ではなく”どちらも”大切なのです。
資産形成を長期に渡って継続するために
というわけで今回は、資産形成と保障のバランスについて深堀りしてみました。
繰り返しになりますが、資産形成と保障は車の両輪でありどちらも大切です。
資産形成に軸足を起きつつも、それを長期に渡って継続するためにも保障を整えることは大切です。
まとめると…
何事もバランスが大切です。自衛官の場合、保障にお金を掛けすぎているケースが多いと思います。
守っているだけでは勝てない。守りはあくまでも攻めを補助するためのものです。
攻めと守りのバランス=家計の中の優先順位をもう一度確認してみてくださいね。
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